誰かの土地を、勝手に奪う。非常識だと知ってるのに、他の生き物には平気でやっている。

生物が生息していた場所を勝手に利用する。あるいは、自然環境に生きる生物を追い出して、そこから資源を手に入れる。

人間に対してなら、とても非常識だと思うはずの、突然、住みかを奪うという行為。それを、人間以外の生物に対しては、ずっとあたりまえに続けてきました。

でも、人間が使っていない土地は、誰も使っていない土地ではありません。

今、地球のあらゆるところで、生物の住みかを奪い続けてきたことによる、生態系のひずみが生まれています。それは、私たちの生活にも影響を及ぼし始めています。

生態系の問題が、人間にとって他人事でなくなった今、これまでの「あたりまえ」を、見直すチャンスなのかもしれません。